小児科
当院ではワンちゃん・ネコちゃんとの暮らしのスタートのサポートとして小児科を設けています。
若齢期での疾患はもちろんですが、ちょっとした疑問や気になる点のサポートも行いたいと考えています。
「病気だから」ではなく、「気になることがあるから」の際にご利用ください。
仔犬をお家に迎えたら
子犬の時期は、これからの生活を左右するとても大切な時期です。
この時期に適切な健康管理の習慣をもつことと、様々な経験をさせて適応能力をつけることが、家族として、また社会の一員として幸せに暮らすために必要です。
予防時期目安
2~3ヵ月
予防項目
- 2回目予防接種
- フィラリア予防
- 検便
注意点
この時期に2回目の予防接種を行います。
当院では6種もしくは8種の混合ワクチンを接種いたします。
フィラリア症を月一回の投薬で予防していきます。
検便で寄生虫が見つかる場合はお薬で駆虫します。
3~4ヵ月
予防項目
- 3回目予防接種
- ノミ・ダニ予防
- 外出許可
注意点
この時期に3回目の予防接種を行います。
当院では6種もしくは8種の混合ワクチンを接種いたします。
すでに周りの「人間」「音」「光」「匂い」がわかるようになっています。
しつけの第一歩として、まずは周りの環境に慣れさせてあげてください。
3回目の予防接種の後、2週間程度たてば、お外にお散歩に行っていただけます。
家の外に行くようになれば、草むらや茂みに行く可能性があるので、
ノミ・ダニの予防をしてあげてください。
4~5ヵ月
予防項目
- 狂犬病予防注射
- 歯科検診
注意点
ワンちゃんの登録と狂犬病予防注射が法律で定められています。
必ず接種・登録してください。
6ヶ月目
予防項目
- 歯科検診
- 避妊去勢手術
- 体重測定
注意点
歯の生え変わりの時期になっていますが、乳歯が残る場合があります。
ご家族でしっかり話し合っていただきます。繁殖を望まない場合は、生後6カ月齢以降で早めの時期の去勢・避妊手術をご提案します。
4大予防をしっかりと継続しましょう
毎年、4大予防(①狂犬病予防接種、②ワクチン接種、③フィラリア予防、④ノミ・ダニ予防)
をキッチリと継続しましょう。
これらの予防はワンちゃんの健康の基本となります。
- 狂犬病予防接種
- ワクチン接種
- フィラリア予防
- ノミ・ダニ予防
乳歯遺残について
時期の目安
生後4~5ヵ月
注意点
【乳歯遺残のチェック】
仔犬の歯は、生後6ヶ月程度になると乳歯から永久歯に生え変わります。
乳歯が抜けずにそのまま永久歯が生えてくることで歯並びが悪くなったり、歯石がたまりやすくなったりします。
これが歯周病の原因になってしまうことがあります。
もし乳歯が残ってしまうようであれば、避妊・去勢手術の際に同時に抜歯することをお勧めします。
年1回は健康診断の受診を
健康な時期の検査数値を把握しておきましょう
若い頃から定期的に健康診断を受けておくと、健康な時期の検査数値を把握しておくことができます。教科書などに記載のある「標準的な検査数値の範囲」は存在しますが、動物個々でその正常値が異なります。健康時のデータを把握していればその子の適正範囲が分かりますので、異常があった場合にも安心です。
健康診断に慣れておきましょう
血液検査、エコー検査、レントゲン検査など、ワンちゃんの健康状態を調べる検査はたくさんあります。
7歳以上の高齢期になると病状によって色々な検査を行う必要が出て来ます。高齢になって初めて行う検査ばかりですと、ワンちゃんの負担も大きくなります。
若い頃からある程度検査に慣れておくと、シニア期の検査を行う際にも安心です。
先天性の病気の早期発見を
この1~6歳までの時期は、「愛犬が病気にならないと動物病院に行かない」ということも多いと思います。
しかし、稀に若いうちから何らかの病気が発症していたり、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行している場合もあります。また、6歳を過ぎたころから何らかの病気になる可能性もぐんと上がります。
6歳を過ぎたら、年に1度の健康診断を受けましょう。
フィラリア時期などを活用しましょう
健康診断だけ受診いただくこともできますが、採血や検査はワンちゃんの負担になることもあります。
当院では春のフィラリア時期や秋の健診時期などで、年間2回程度、お得に受診いただける機会を設けております。そういった機会などを上手に活用してください。
不妊手術について
将来的に繁殖を考えていない場合には、将来発生する病気のリスクを軽減することを目的として、早い時期の不妊手術をお勧めしています。不妊手術には、望まない繁殖を防ぐ以外にも下記のようなメリットとデメリットがあります。
当院では糸を残さない不妊手術も行っております。
メリット
避妊手術(女の子)
特有の行動の減少発情時特有の神経質な状態や鳴き声の減少、出血がなくなります。
病気の予防(乳がん・子宮蓄膿症)
『乳がん』・・・初回発情前に避妊手術を行う事で99%予防できるといわれています。初回発情後でも発生率の減少が期待できます。2回目の発情までに行うと発生率が男の子並になります。
『子宮蓄膿症』・・・避妊手術を受けていないワンちゃんが7歳以降に多く発症する病気です
去勢手術(男の子)
縄張り意識の減少マーキングやマウンティング、攻撃性の減少が期待できます。
病気の予防(精巣腫瘍・前立腺肥大)特に前立腺肥大症は、去勢していないワンちゃんが7歳期以降に多い病気です
デメリット
共通
- エネルギー代謝が落ち太り易くなります。
- 手術前に比べ、20~30%もエネルギー代謝が落ちるといわれています。
- 食事や運動といった管理で体重を維持することが必要になります。
手術のタイミングについて
避妊手術(女の子)
生後6ヶ月~1歳程度で手術を行います。
去勢手術(男の子)
生後6ヶ月~1歳程度で手術を行います。
性成熟がくる時期やマーキングを始める時期が生後6か月以降と言われているためです。
仔猫をお家に迎えたら
子猫の時期は、最も手のかかる時期であり、一番大切な時期でもあります。
というのも、猫の性格、体質、好みなどはほとんど子猫の時期に決まってしまうため、様々な経験をさせて適応能力をつけることが、家族として、また社会一員として幸せに暮らすために必要です。
予防時期目安
2ヵ月
予防項目
- 1回目予防接種
- 検便
- フィラリア予防
注意点
- この時期に1回目の予防接種を行います。
- 当院では一般的に3種混合ワクチンを接種いたします。
(5種混合ワクチンもあります)
3ヵ月
予防項目
- 2回目予防接種
- ノミ・ダニ予防
注意点
- この時期に2回目の予防接種を行います。
- 当院では一般的に3種混合ワクチンを接種いたします。
(5種混合ワクチンもあります) - 家の外に行くようであれば、草むらや茂みに行く可能性があるので、ノミ・ダニの予防をしてあげてください。
6ヶ月
予防項目
- 避妊、去勢手術重測定
注意点
- ご家族でしっかり話し合っていただきます。
- 繁殖を望まない場合は、生後6カ月齢以降で早めの時期の去勢・避妊手術をご提案します
3大予防をしっかりと継続しましょう
毎年、3大予防(1.ワクチン接種、2.フィラリア予防、3.ノミ・ダニ予防)をキッチリと継続しましょう。
これらの予防はネコちゃんの健康の基本となります。
- ワクチン接種
- フィラリア予防
- ノミ・ダニ予防
年1回は健康診断の受診を
健康な時期の検査数値を把握しておきましょう
若い頃から定期的に健康診断を受けておくと、健康な時期の検査数値を把握しておくことができます。教科書などに記載のある「標準的な検査数値の範囲」は存在しますが、動物個々でその正常値が異なります。健康時のデータを把握していればその子の適正範囲が分かりますので、異常があった場合にも安心です。
健康診断に慣れておきましょう
血液検査、エコー検査、レントゲン検査など、ネコちゃんの健康状態を調べる検査はたくさんあります。
10歳以上の高齢期になると病状によって色々な検査を行う必要が出てきます。高齢になって初めて行う検査ばかりですと、ネコちゃんの負担も大きくなります。
若い頃からある程度検査に慣れておくと、シニア期の検査を行う際にも安心です。
健診キャンペーン時期を活用してください
健康診断だけ受診いただくこともできますが、採血や検査はネコちゃんの負担になることもあります。
当院では春や秋の健診時期などで、年間2回程度、お得に受診いただける機会を設けております。
そういった機会などを上手に活用してください。
不妊手術について
将来的に繁殖を考えていない場合には、将来発生する病気のリスクを軽減することを目的として、早い時期の不妊手術をお勧めしています。不妊手術には、望まない繁殖を防ぐ以外にも下記のようなメリットとデメリットがあります。
当院では糸を残さない不妊手術も行っております。
詳しくはコチラをご覧ください。
メリット
- 乳癌の発生率の減少(メス)、子宮蓄膿症(メス)や前立腺疾患(オス)などの生殖器の病気を防ぐことが出来る
- 望まない繁殖を防ぐ
- マーキングや発情を防ぐ
- 発情期の不用意なストレスを防ぐ
デメリット
- 太りやすい体質になりやすい
- 全身麻酔をするため、麻酔のリスクが伴う
手術のタイミングについて
避妊手術(女の子)
生後6ヶ月~1歳程度で手術を行います。
去勢手術(男の子)
生後6ヶ月~1歳程度で手術を行います。性成熟がくる時期やマーキングを始める時期が生後6か月以降と言われているためです。
ネコちゃんは室内飼育をお勧めします
ネコちゃんが屋外に出てしまうと、色々な危険があります。できる限りお外に行かないようにしてあげましょう。
お外に出た時の危険 : 交通事故や落下事故
車との接触事故や高所からの転落事故では、出血や骨折、内臓の損傷など、強いダメージを受けることが多いです。
一命をとりとめても、下半身不随になってしまうこともあります。特に発情期のオス猫は、落ち着きをなくしていることも多いため、交通事故にあうリスクも高まります。
お外に出た時の危険 : 他のネコちゃんとのけんかによる外傷
ネコちゃんは縄張りを持つ動物です。自分の縄張りに侵入してきたネコと激しいけんかをしてしまうこともしばしばあります。ネコちゃんの爪や歯はするどくとがっていますので、外からは小さな傷に見えても、奥深くまで細菌が入り込んでおり、大きく腫れて発熱してしまうこともあります。その際にウイルスが体内に侵入し、病気にかかることがあります。
お外に出た時の危険 : 寄生虫や感染症(ノミ・ダニ・ウイルス等)
ノミやダニは、草むらや他のネコから移ります。それらは強いかゆみを引き起こすだけでなく、瓜実条虫のようなおなかに寄生する虫を媒介することもあります。また、人にも感染してかゆみを生じ、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のような重篤な病気を媒介する危険もあります。
感染ネコちゃんとの接触やけんかの咬み傷から、以下のようなウイルス性の病気にかかるリスクが高まります。
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
白血病や腫瘍の原因となるだけでなく、免疫力を低下させ日和見感染を引き起こします。全てのネコが発病するわけではありませんが、発病すると数ヶ月から数年で死に至ります。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV)
猫エイズとも呼ばれ、感染初期には発熱、下痢、リンパの腫れなどの軽い症状を示し、その後は無症状の期間が数年に渡って続きます。そのまま寿命を全うできることもありますが、日和見感染や腫瘍を生じるエイズ期を迎えると死に至ります。
猫汎白血球減少症(FPLV)
嘔吐、下痢、発熱等の症状を起こし、さらに白血球の減少により、他の疾患をひきおこしやすくなります。特に子猫で致死率の高い病気です。
猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)
猫風邪を起こすウイルスのひとつで、くしゃみ、鼻水、よだれ、目やに等の症状を起こします。症状が重い場合には、発熱、食欲不振により死亡することもあります。また、回復後も体の中に残り、抵抗力が弱まると再発します。
猫カリシウイルス感染症(FCV)
猫風邪を起こすウイルスのひとつで、猫ウイルス性鼻気管炎と同様の症状に加え、舌などの口の中に潰瘍を生じて痛みをおこすことがあります。
お家での環境作り
運動できる環境を作る
キャットタワーを設置する、上下の運動ができるように、お家の中で一番高い所、棚やタンスの上に乗れるようにしてあげるなど運動できる環境を作ってあげましょう。また、一番高い所にお気に入りの毛布や座布団、寝床を置くなどしてあげるのも効果的です。
爪とぎの置き方を工夫してみましょう
爪の外側の房をはがすのが主な目的ですが、そのほかにもマーキングの役割もあります。そのため、ネコちゃんがよく通る道や目立つ所に爪とぎを設置することをお勧めします。初めは少し多めにそして垂直面に爪とぎを設置すると、して欲しくない所で爪とぎされるのを防ぐこともできます。
お水は常に新鮮な状態に
お水は常に新鮮な水をいつでも好きな時に飲めるように、ネコちゃんがよくくつろぐ所の近くに置いてください。
特に冬場は水分摂取量が減少する傾向にあり、その結果で尿石などの病気になってしまうこともあります。
出来る限り水分補給を上手にできる環境を整えてあげてください。
日常生活で気をつけたいこと
日々の健康チェック
大事なネコちゃんにはいつまでも健康でいて欲しいと思いますよね?
些細な不調のサインを見逃さないためにも普段の状態をきちんと把握することを心がけましょう。
毎日見てあげて欲しい項目
食欲
食欲はあるか?お水は飲んでいるか?など摂取量や様子などをチェックしましょう。
行動
体をなめ続けるのはストレスかもしれません。いつもと違う仕草をしていないかをチェックしましょう。
排泄
色、臭い、量、回数、固さ、など健康な時の状態を知っておくことが大切です。
ボディチェック
しこりや脱毛はないか?触った時に痛みを訴えないか?など異変がないかをチェックしましょう。
肥満防止
まるまるとしているネコちゃんは可愛いですが、肥満が引き起こす病気が多いのも現実です。
肥満は病気のリスクとなることも十分に理解していただき、ダイエットに励んでいただくことをお勧めします。
肥満の原因を考えよう
ご飯・おやつのあげすぎ
ネコちゃんの体は、年齢や状態によって必要な栄養素が異なります。そのため、適正量を超える栄養分は脂肪になって体内に蓄積されやすくなります
運動不足
室内飼いのネコちゃんは特に注意が必要です。 室内に運動用の器具を置いてあげたり、飼主さんと遊んだり、日常的に体を動かせられる環境を用意してあげることが大切です。
その他
遺伝や病気によって太りやすい体質も子もいます。また、避妊・去勢手術の後は基礎代謝が減って太りやすくなることもあります。 体質や状況に合わせた食事をあげることも検討してあげましょう。
迷子にならないように
室内で飼っているネコちゃんでも、脱走して迷子になるおそれもあるなど、ネコちゃんが迷子になってしまうことがあります。迷子になってしまった時の対策も行うことをお勧めします。
迷子対策としてできること
首輪などに迷子札を付けておきましょう。マイクロチップ をお勧めしています。
迷子になってしまったら
いなくなった場所を探す
室内飼いのネコちゃんが迷子になった場合は、知らない場所におびえ、物陰に隠れていることが多いようです。まずは近くの物陰をしっかりと探してあげましょう。また、探す時はキャリーバッグやネコちゃんの好きな食べ物などを持っていくと良いでしょう。
関係機関に連絡する
周辺を探して見つからない場合には、どこかに保護されていることも考えられます。地域の保健所や動物愛護センター、警察などに問合せしてみましょう。