健康管理

Healthcare

犬の健康管理

犬

ワンちゃんとの暮らしで気を付けていただきたい予防や病気についてなど、ワンちゃんとの楽しい暮らしが続くために必要なことをお伝えしています。
年齢ごとに気をつけたい暮らしの情報については小児科・シニア科の各ページをご覧ください。

お手入れ習慣を見につけましょう

歯磨き・シャンプー・爪切り・耳のお掃除など常に清潔に保つことで様々な病気を防ぐことができます。
また、お手入れに慣れていると治療もスムーズに進みます。ご自宅で難しい場合は診察時にご相談ください。

歯磨き

美味しくご飯を食べるためにも、お口のケアは定期的に行いましょう。

爪切り

爪が長くなると肉球を傷つけることもあります。定期的に爪切りを行いましょう。

足周りのカット

お家がフローリングの場合は滑ってしまうこともあります。定期的に足周りの毛のカットを行いましょう。

肛門腺絞り

肛門にある臭いにおいの元になる分泌液を定期的に出してあげましょう。

耳そうじ

定期的に耳の中をキレイにしてあげましょう。外耳炎などの病気を防ぐことができます。

シャンプー・トリミング

皮膚の状態を綺麗に保つために定期的なシャンプーやトリミングを行いましょう。

基本となる予防を継続して行いましょう

狂犬病予防接種

狂犬病の予防注射は狂犬病予防法という法律で接種が義務付けられています。
当院でも狂犬病の予防接種をすることができます。市区町村から届くハガキを持ってご来院ください。
(初年度登録がおすみでない場合はハガキは必要ありません)

ワクチン接種

当院では6種及び8種類の病気を予防できるワクチンをお勧めしています。
特にお外で飼われていたり、お散歩が好きなワンちゃんは感染する病気の数も多くなります。しっかりと予防してあげてください。0歳の頃は合計で3回、1歳以降は毎年1回の接種が必要です。

ワクチンで予防できる病気

6種
ワクチン

8種
ワクチン

犬ジステンパー

犬アデノウイルス
2型感染症

犬伝染性肝炎

犬パラインフルエンザ

犬パルボウイルス感染症

犬コロナウイルス感染症

犬レプトスピラ感染症
黄疸出血型

-

犬レプトスピラ感染症
カニコーラ型

-

フィラリア予防

春になり温かくなると蚊が出てきます。フィラリア症は蚊が媒介して起こる病気ですが100%予防できる病気でもあります。フィラリア予防には血液検査でフィラリアに感染していないことを確かめてから、フィラリア予防を始めていきます。この地域では5月から12月の計8回の予防が必要です。
※ 毎年フィラリア予防の前には、必ず検査が必要になります。
(仔犬の場合は産まれた時期によって検査の必要性が異なりますので獣医師にご相談ください)
【フィラリア検査時に健康診断も一緒に行いましょう】
また、当院ではフィラリアの検査の際に同時に行える健康診断をお勧めしております。せっかく痛い思いをして採血するので、一緒に実施してあげてください。

ノミ・ダニ予防

ワンちゃんにノミ・ダニが寄生すると皮膚炎や病気を引き起こします。
また、ワンちゃんに付いたノミやダニは飼主様を刺すこともあり、人にも感染する人と動物の共通感染症を引き起こします。ここ数年で感染が確認されており人の死亡例もあるSFTSなどもその1つです。この地域はノミ・ダニの濃厚感染地域になります。夜になるとイノシシがおりてきますので、アスファルトの上にノミ・ダニがたくさんいます。通年予防をお勧めしております。
現在、いろいろなノミ・ダニの駆虫薬がありますが、お薬の成分や駆除効果、持続効果は同じではありません。

避妊・去勢手術について

将来的に、繁殖を希望されない場合には、早い時期での避妊・去勢手術をお勧めしています。
早い時期に手術を行うことで、将来の病気を防ぐことができます。当院では避妊・去勢手術の際に使用する糸は高価な糸を使っており副反応は極めて少ないです。また、糸を残さない方式での手術も行っております。

年に1回以上の健康診断を行いましょう

血液検査

健康診断の基本となる検査です。肝臓・腎臓などの内臓機能の状態や、心臓疾患、コレステロール値、糖尿病の状態など様々な健康状態を調べることができます。
6歳程度までは年1回、7歳を超えてくると年2回以上の検査をお勧めしています。

画像診断(レントゲン検査・エコー検査など)

血液検査だけでは分からない身体の状態を詳しく調べることができます。
特に当院で専門的に行っている循環器の診療ではエコー検査などを用いて、心臓などの循環器の病気の早期発見などにも取組んでいます。

尿検査

検査では、腎臓・肝臓・胆嚢などの内臓機能、糖尿病の状態、結石の有無についても調べることができます。ワンちゃんの健康状態を知る、最も簡単な方法ともいえます。
尿検査を行う際はできる限り新鮮な尿が必要です。病院へお持ちいただく際は直前に採れた尿をご持参ください。

便検査

便検査では、消化器系の状態や異常、細菌の状態や寄生虫の有無などを調べることができます。
便の見た目をチェックし、色・臭い・形・形状を調べたり、顕微鏡で詳細に調べることもあります。尿検査と同じように簡単にワンちゃんの健康状態を知ることができる検査です。

その他の検査

その他にも、心電図検査、内視鏡検査、歯科の検診、眼科の検診、皮膚の健診など、目的に応じた様々な健診を行っております。当院には循環器、腫瘍、整形外科など専門的な知識を有する獣医師も在籍していますので、ワンちゃんの症状などによって最適な検査もご提案させていただきます。

お家でできる健康チェック

大事なワンちゃんにはいつまでも健康でいて欲しいと思いますよね?
些細な不調のサインを見逃さないためにも普段の状態をきちんと把握することを心がけましょう。

毎日見てあげてほしい項目

食欲

食欲はあるか?お水は飲んでいるか?など摂取量や様子などをチェックしましょう。

行動

体をなめ続けるのはストレスかもしれません。いつもと違う仕草をしていないかをチェックしましょう。

排泄

色、臭い、量、回数、固さ、など健康な時の状態を知っておくことが大切です。

ボディチェック

しこりや脱毛はないか?触った時に痛みを訴えないか?など異変がないかをチェックしましょう。

部位別に見る不調のサイン

体の部位ごとに健康のチェックポイントがあります。チェックポイントを把握して、体の異変に気づいてあげましょう。

  • 汚れている
  • 臭いがある
  • 痒がる

  • 鼻水が出る
  • 鼻血が出る
  • くしゃみをしている

  • よだれが出る
  • 口臭がひどい
  • 歯肉が赤い
  • 唇が腫れている

  • 呼吸がはやい、遅い
  • 呼吸が苦しそう

  • 涙が出る
  • 目やにがひどい
  • 瞬膜が出ている
  • 白く濁っている
  • 眼をパチパチする

のど

  • 咳をしている
  • 変な音がする
  • リンパが腫れている

皮膚

  • ふけが出る
  • 痒がる
  • 脱毛している
  • 傷がある

お腹

  • ふくらんでいる
  • しこりがある
ウンチ
オシッコ
  • 下痢
  • 便秘
  • 頻尿
  • 血尿
  • 排尿しづらい

全身

  • 嘔吐
  • 食欲がない
  • 抱っこを嫌がる
  • 体が熱い
  • 水を良く飲む
  • 体重が軽くなった
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